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2015/06/26 「私は馬鹿そうですか? ギャルは政治を考えてはいけないんですか? 今必要なのは知識じゃなく、声を上げることです」――19歳女子・フリーターの札幌デモ、700人参加!

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 今必要なのは、知識か行動かーー。

 札幌で2015年6月26日、「戦争したくなくてふるえる」と銘打った、戦争法案反対デモが行われた。主催は19歳フリーターの女子、高塚愛鳥(まお)さんで、デモのタイトルは歌手・西野カナさんの歌詞「会いたくて震える」をモチーフにした。

 高塚さんがデモを主催するのは初めてのことで、デモの開催は9日前に急遽決定した。にも関わらず、「戦争したくなくてふるえる」デモはたちまちネットで話題となり、参加者は最終的に700人(主催者発表)に膨れ上がった。

■Ustream録画
※ 音声の聞き取りづらい場面がございます。ご了承ください。
・1/3(17:23~ 2時間16分)

1分~高塚さんインタビュー/1時間37分~高塚さん/1時間50分~20歳の大学生(男性)ほか

・2/3(19:39~ 7分間)

・3/3(19:46~ 5分間)

  • デモコース 大通西11丁目 → 大通西8丁目 → 大通 → 西1・2丁目 → すすきの/街頭スピーチ(すすきの交差点)

女子高生も飛び入り参加「戦争したくなくてふるえる!」

 デモ出発前にIWJのインタビューに応えた主催者の高塚さんは、「(デモを主催した)きっかけは、『札幌で立ち上がっている若者っていないな』って思って」と話した。

 「東京とかでは若者が立ち上がっているじゃないですか。私も(これまでは)東京なら(自分も)立ち上がろうと思っていて、誰かがやってくれなきゃできない状態でした。でも、友達に『やりたいなら自分でやればいいじゃん』って言われて、『確かに!』って思って。いろんな人に声かけて、次の日には警察にデモの申請にいきました」

 デモには若者の参加者が多く、制服姿の女子高校生が沿道から飛び入り参加する場面も。すすきのの繁華街には「戦争したくなくてふるえる!」というユニークなシュプレヒコールが響き渡り、「調子に乗るな、自民党」「暴走するな、安倍晋三」「憲法お前の玩具じゃないんだ」と声を合わせた。

車イスの男性「戦闘が起これば真っ先に狙われ、死んで、皆さんに置いて行かれる」

 デモ終了後、ゴール地点では集会が開かれた。

 車イスに乗った20歳の大学生の男性は、「僕はいわゆる身体障害者と呼ばれる人です」と自己紹介し、スピーチした。

 「今日のデモには車イスの人が多くいました。なぜか。自分に関係があるからだと思います。戦闘が起これば真っ先に狙われ、死んで、皆さんに置いて行かれるのが私たち身体障害者です。

 戦争がなくても軍事費が上がっている。軍事にお金を回せば、福祉のお金は減る。憲法は文化的な生活を保障していますが、今、身体障害者は介助者を学校、職場に連れていくことはできません。それが文化的と言えるでしょうか。

 それでもかろうじて生きている人がいます。家族に頼り、友だちに頼り、限界の中で生きている。だから軍事費が上がるというだけで不安で、今日ここにきているんです」

「今必要なのは知識じゃなくて、声を上げること」

 主催の高塚さんも登壇し、「今回のデモを前に、沢山の心ないことを言われました。それでも私はデモを続けます。なぜかというと、ただただ戦争がしたくないから」と主張した。

 「私の見た目は馬鹿そうですか? メイクが濃いと馬鹿なんでしょうか? ギャルって言われる人は政治のことを考えてはいけないんですか? 見た目で判断しないでください」

 そのうえで、「この戦争法案が通れば地獄の始まりです。『あのとき声を上げていればよかった』と思うような日本がきてしまうかもしれない。戦争がいや、平和がほしい、誰も殺したくない…そんな気持ちだけで動いたっていいじゃないですか。知識なんてなくてもいいじゃないですか。今必要なのは知識じゃなくて、声を上げることなんです」と呼びかけた。
(取材:大森啓史、記事:原佑介)

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